家庭教師と個別指導塾、うちの子にはどっちがいいの?
何とかお子さんの成績・勉強習慣を好転させたいと願う際、まず選択肢にあがるのが家庭教師と個別指導塾という方も多いはず。そこで、勉強の習慣を定着させつつ成績を向上させるためには、どちらの方が適しているのかをご説明します。
個別指導塾は本当に個人に寄り添った指導が期待できるの?
個別指導塾の宣伝文句に頻繁に使われる「生徒一人一人に寄り添った指導」という趣旨のフレーズ、多くの方が耳にしたことがあるはずです。しかし、実はこの言葉には落とし穴があります。
ポイントは、「何と比べて」生徒個人に合わせた指導がされるのか、という点。他の全ての競合サービスに比べて、という意味ではありません。「集団塾の授業」に比べて個別的なアプローチがされるというだけです。
確かに、個別指導塾は生徒一人一人の苦手な箇所に寄り添ってくれるもの。でも実は、家庭教師にお願いした方が、よりお子さんの特徴に寄り添った丁寧な指導を期待できるんです。
家庭教師の方が、より生徒個人に寄り添える
個別指導塾も苦手ポイントの克服に役立ちます。でも、家庭教師の方がもっと効果が大きいかもしれない。その理由を紹介していきます。
1対1の指導でなければ意味がない
個別指導塾の場合、そもそも先生と生徒が「1対1」の構造になることも稀です。「完全個別指導」という言い方をしていない限り、「1対2」の指導でしかありません。この状況で、しかも1コマ50分~70分しかない授業の中で、果たしてどれだけの学習効果を期待できるでしょうか?
家庭教師なら、完全に1対1の状況が生まれます。指導を受けるお子さんも、常に先生の視線を感じるわけですから、緊張感を維持することができます。
生徒を引っ張り上げるための授業
更に、個別指導塾の場合、授業内容にも問題があります。
多くは大学生のアルバイトの講師で、毎回同じ講師が受け持ってくれるかどうかも分かりません。
かつ、生徒が持ってきた分からない問題に関連する事項のみを解説するという、受け身なスタイルが採られます。確かに、その場限りで疑問内容が解消されることに一定の意味はあるでしょう。しかし、成績不振に悩む生徒にとって一番必要なのは、長期的なスパンで着実に成果を上げるために必要なカリキュラムのはずです。
単発的な疑問解消は、抜本的な解決になりません。
なぜ成績が上がらないのか、どんなところに苦手意識をもっているのか、前学年の単元に遡るべきではないのか…。生徒個人を詳細に分析して、それぞれに応じた適切なカリキュラムを主導的に組んでくれる家庭教師こそ、勉強に躓いているお子さんに最適のパートナーです。
経験豊富な家庭教師も多い
個別指導塾を希望されるご家庭の中には、「塾がもっている情報量」を理由に挙げる方がいらっしゃいます。確かに、塾は組織・会社ですから、何だか頼もしいように感じますよね。
ただ、経験豊富な家庭教師を出会うことさえできれば、信頼度は上回ります。知識面の頼もしさはもちろん、気持ち面でもしっかりサポートしてもらえます。
世の中にはたくさんの優秀な家庭教師の先生がいます。一人一人の生徒に寄り添ってきた経験が蓄積されているからこそ、ある意味では塾よりも、より生身の情報に触れているとも言えるはずです。また、家庭教師の会社の規模によってはデータベースもしっかりしているので、データに基づいて各生徒に適した指導を都度選択でき、お子さんの成績をググっと底上げすることが期待できるというわけです。
まとめ
個別指導塾に対して厳し過ぎる意見と思われるかもしれませんが、これはあくまでも事実です。素晴らしい家庭教師との出会いこそ、お子さんにとっての大きな転機をもたらしてくれるはず。素晴らしい先生との出会いをお祈りしております。